現在、広島大学特別支援教育特別専攻科で、知的障害者のバスケットボール指導方法について研究を行っています。FID(国際知的障害者バスケットボール連盟)のルールに基づいた指導法の開発に取り組んでいます。
FIDバスケットボールとは
FID(Federation of Intellectual Disability Basketball)は、知的障害のある選手のためのバスケットボール競技を統括する国際組織です。通常のバスケットボールとは異なる特別なルールや配慮があり、選手一人ひとりの能力に応じた参加が可能です。
「知的障害のある方々にとって、バスケットボールは単なるスポーツを超えた、成長と自信を得る場です」
研究の背景と目的
指導法の体系化
知的障害者向けのバスケットボール指導には、従来の指導法とは異なるアプローチが必要です。個々の認知特性に配慮した効果的な指導法を研究・開発しています。
参加の促進
より多くの知的障害のある方々がバスケットボールを楽しめるよう、段階的な指導プログラムの構築を目指しています。
指導で大切にしていること
- 個別性の尊重 - 一人ひとりの能力と特性に合わせた指導アプローチ
- 段階的な学習 - 基礎から応用まで、着実にステップアップできる構成
- ポジティブな環境作り - 失敗を恐れず挑戦できる雰囲気づくり
- 社会性の育成 - チームプレイを通じたコミュニケーション能力の向上
技術と指導の融合
プログラミングスキルを活かして、バスケットボール指導の質を向上させる取り組みも行っています:
- 進捗管理システム - 選手個人の成長を可視化するツール
- 練習プラン生成 - 個別のニーズに応じた練習メニューの自動生成
- コミュニケーション支援 - 視覚的な指導教材の開発
これからの展望
研究成果を実際の指導現場で活用し、全国の指導者の方々と情報共有することで、知的障害者バスケットボールの発展に貢献したいと考えています。
また、この経験を通じて得た知見を、他の障害者スポーツ分野や特別支援教育全般にも応用していきたいと思います。
障害者スポーツの指導や管理システムの開発についてご相談ください!
お問い合わせ